小沢氏聴取から一夜…波紋収まらず 側近ら沈静化に躍起(産経新聞)

 ■仙谷氏「世論で判断」/県連から疑問の声も

 民主党の小沢一郎幹事長の政治資金をめぐる問題で、東京地検特捜部による小沢氏の事情聴取から一夜明けた24日、民主党幹部は「説明責任は果たした」「小沢氏は起訴されることはない」と事態沈静化に躍起になった。小沢氏本人も予定通りに地方行脚を再開したが、閣僚から小沢氏の進退に触れる発言も飛び出し、混迷が収拾される気配はない。

 この日、小沢氏の援護役を担ったのは、党副幹事長の細野豪志氏だった。

 細野氏は24日、フジテレビなど民放番組に相次いで出演し、23日の小沢氏の記者会見を「説明責任を果たした」と高く評価。さらに「(小沢氏は)起訴されるようなことはないだろう」などと語った。

 また「検察側が事件を説明することはほとんどない。バランスを欠く」と、検察当局を牽制(けんせい)。小沢氏らの参考人招致も「国会の役割ではない」と述べた。

 輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長も甲府市内で開かれた山梨県連大会後の記者会見で、小沢氏の進退問題を質問した記者に「辞任すべき理由を逆にお聞きしたい」と切り返した。

 当の小沢氏は広島市内のホテルに向かった。民主党の橋本博明衆院議員(当選1回)の新年会。小沢氏が登壇すると、会場から「日本一」の声がかかった。

 小沢氏は普段と変わらない様子。あいさつでは事情聴取を念頭に「ご心配、ご迷惑をおかけしていることをおわびする。不徳の致すところだ」と陳謝し、「今後も、自らの信念を貫いて仲間と一緒に頑張っていきたい」と、幹事長続投に強い意欲を示した。

 ただ「私もそう先が長いわけじゃありませんが、次の世代を担う政治家を育てる任務が、私に残された仕事だと思っている」と語り、「小沢一郎政治塾」出身の橋本氏への支援を呼びかける場面もあった。

 小沢氏擁護とは微妙に異なる発言をした閣僚もいた。小沢氏と距離を置く仙谷由人国家戦略・行政刷新担当相は同日、徳島市内で記者団に「(小沢氏の進退は)事件が決着した時点で、世論の動向を踏まえ判断することだ」と述べ、世論動向次第で、進退に発展する可能性をにおわせた。

 この日の山梨県連大会でも党の自浄作用を問う声が出された。輿石氏は会見で「検察の推移をみるのが最大の自浄能力」と反論したが、小沢氏の進退をめぐる党内の声が消えることはなさそうだ。

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