国内のみで15%以上=温暖化ガス削減目標−政府が行程表素案(時事通信)
政府が検討している「温室効果ガス25%減」目標達成に向けた行程表(中長期ロードマップ)の素案が2日、明らかになった。工場などのものづくりや家庭・オフィスといった日々の暮らしでの地球温暖化対策を強化し、国内だけで15%以上削減することを検討。残りは海外からの排出枠購入などで埋め合わせる。
政府は3日の関係省庁副大臣級検討チームで、行程表と今国会に提出する地球温暖化対策基本法案の議論を開始。3月5日に法案を閣議決定し、同月下旬に行程表骨子を取りまとめる。
政府は2020年までに温室効果ガス排出量を1990年比25%削減する目標を立てている。行程表素案によると、20年時点での部門別排出量(二酸化炭素換算)は、ものづくりで3億6600万〜3億9900万トン(90年4億8200万トン)、日々の暮らしで3億8000万〜4億4600万トン(同5億800万トン)を計画。
具体的な対策としては、日々の暮らしでは、600万〜1300万世帯の住宅に太陽光発電を普及させることや、普通・小型車保有台数の約23%をハイブリッド車にすることなどを挙げている。ものづくりでは、粗鋼生産の低炭素化などを例示した。
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タクシー会社が「花粉症通院休暇」導入へ(医療介護CBニュース)
本格的な花粉症シーズンを間近に控え、タクシー会社の「ハロー・トーキョー」(本店=東京都港区)は、「花粉症通院休暇」を今年2月から導入する。花粉症などのアレルギー疾患に対して薬を服用したことによる「インペアード・パフォーマンス(気付きにくい能力ダウン)」を避けるため、医療機関を初回受診する5時間を有給休暇として取得できる。
ハロー・トーキョーはドライバーの乗務時間を月に11回、1回につき20時間と定めている。同社は花粉症やその疑いのあるドライバーに対し、2月1日-4月30日に医療機関を受診するため、乗務0.25回分に当たる5時間の「花粉症通院休暇」を取得することを認めた。同休暇を取得できるのは年に1回。
「インペアード・パフォーマンス」は、花粉症などの症状で処方される抗ヒスタミン薬を服用したことにより、眠気がなくても知らず知らずのうちに集中力や判断力、作業能率が低下する状態。これを起こしにくい抗ヒスタミン薬もあり、医師や薬剤師に相談することが大事だという。
同社の今里肇統括部長は、「(インペアード・パフォーマンスの)リスクを認識しながらも、忙しいと通院する機会を逸してしまうことがあるという社内の意見を反映し、花粉症通院休暇を設定するに至った」としている。
同社は、医療関係者や企業などで構成する「インペアード・パフォーマンス ゼロプロジェクト」(代表=谷内一彦・東北大大学院医学系研究科教授)に賛同企業として参画しており、「啓発カード」をタクシー車内に置くなどして、乗客に対しても啓発していくという。
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<冬のボーナス>12%減…最大の下落率 09年(毎日新聞)
厚生労働省は29日、民間企業の09年年末一時金の調査結果を公表した。妥結額は平均72万6933円で、前年比は比較可能な1963年以降で最大の下落となるマイナス12.64%となった。14.33%の減となった09年夏季一時金より下げ幅は小さくなったが、不況の影響が尾を引いていることを浮き彫りにした。
調査は資本金10億円、従業員1000人以上で労働組合がある企業を対象に妥結額が把握できた323社についてまとめた。要求額(239社)は平均80万9276円に対し、妥結額72万6933円。マイナス12.64%の下落率は02年のITバブル崩壊(マイナス5.88%)を大きく超えた。【東海林智】
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子ども手当地方負担、計上せず…群馬県町村会(読売新聞)
子ども手当の地方負担を巡って、群馬県の24町村でつくる県町村会の理事会が、国の全額負担を前提に新年度予算案を編成することを申し合わせた。
2月12日に開く総会で、同会の方針として正式決定する予定。
今月22日の理事会で、同会会長の真塩卓・榛東村長が提案し、役員の12町村長が賛同したという。申し合わせでは、新年度予算には、中学生以下の子ども1人あたり月額1万3000円の支給分を歳出に計上するが、財源は全額を国が賄う形にし、町村側の負担はゼロとなるようにする。
真塩会長は「民主党は国費で子ども手当をやると言って選挙を戦ったのに、相談もなく一方的に負担しろというのは筋が違う」と話している。
これに対し、厚生労働省児童手当管理室では「2010年度の事務処理や予算計上などの地方負担について、全国町村会から一定の理解は得ている。引き続き、各自治体に協力を求める努力を続けたい」としている。
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「日本語大賞」に小学生ら4作品=言葉の力再発見、第1回表彰式(時事通信)
心に響くエッセーや作文に贈る「日本語大賞」(東京書籍主催、時事通信社後援)の表彰式が31日、東京都内で行われ、宮城県の佐藤優里佳さん(11)の「心に残る母の『う…ん』」など4作品が最優秀賞に選ばれた。東京書籍が創立100周年事業として「日本語の美しさや言葉の持つ力を見つめ直したい」と創設。第1回の今回は「人と人をつなぐ日本語」がテーマで、1833作品の応募があった。
佐藤さんは小学生の部で受賞。突然の病気で意識不明となった母親に「ママは強いもん。病気に負けないもん」と耳元でそっと話し掛けたところ、返ってきたのが「のどから絞り出すような『う…ん』」。
翌日他界し、これが最後の言葉となったが、「優里佳もしっかり生きてねという心の声だったかもしれません」などと朗読されると、会場のあちこちですすり泣きが漏れた。
中学生からは大阪府の宮原皐煕さん(13)の「かたことの日本語が伝えるもの」、高校生からは東京都の岡部憲和さん(18)の「ある職人のことば」、一般からは東京都の加藤宣彦さんの「島ことばに残る美しい日本語」が最優秀賞を受賞。このほか25作品が優秀賞に選ばれた。
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